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弓奏楽器の弓に塗るのと同様に、ホイールの縁に松脂を塗ります。バイオリンやチェロ用の一般的な松脂を使っています。また、弦に綿を付着させるのにも使用します。

アルコールやアセトンに松脂の粉末を溶かした液状のliquid rosinを使う人もいます。
→ アセトンを溶剤とするのは要注意、とのご指摘をいただきました。[liquid rosin] もご覧ください。

                               

ホイール松脂を塗布しますが、固形の松脂以外にアルコールなどの溶剤に松脂を溶かした液状の liquid rosin が使用されることもあります。

瓶での持ち運び、布による塗布、塗ってから少し時間が必要、といった点がありますので、私は普段は持ち運びの簡便さや演奏中の塗り足しのしやすさから固形の松脂を用いています。
固形か液状かの選択については、こちらでの議論などを見るに、楽器個体との相性もあるみたいです。

また、弦への塗布、特にモダンな奏法でトレモロのような逆回転を多用するために弦にしっかり綿を固着させたい場合などは liquid rosin の方がいいかもしれません。

入手についてですが、オンラインでの販売は見つけることができませんでした。
直接ビルダーや演奏家から入手することはできるかもしれませんが、もしくは自作ということになります。

Does anyone have any advice about locating liquid rosin? I cannot seem to find any info when doing online searches. Thanks. from HurdyGurdy


アルコールもしくはアセトンを使用する、とのことですが、アセトンは要注意であるとのご指摘をいただきました。
アルコールより、揮発性、引火性、毒性が高く、特にアセトンを使いたいという理由がなければ避けた方がよいとのこと。樹脂の種類によっては溶かしてしまい、目に見えて溶けていく樹脂もあれば、反応が遅くてしばらく経ってから柔らかくなってくる場合もあるので、樹脂ホイールにアセトンを使う場合は事前によく確認しておいたほうがいい、レジンを塗ってホイール表面が波打ったら修復は難しい、だそうです。
また上記ではイソプロピルアルコールを使用していますが、特に理由がなければ無水エタノールの方が安全かもしれません。

アセトンといえば Neil Brook が使用していますが、要注意であるとのコメントは以前にもなされておりました。

                               

最近 eBay でよく見かける中国製の安価なハーディガーディ。HGSO(HurdyGurdy Shaped Object = ハーディガーディもどき)などと酷評されているものですが、実物を知らずに頭ごなしに切り捨てるのもよくない気はしていて、一つ入手してどうダメなのかを明らかにすべきかとか考えてはおりました(が、私はいまだ実物を見たことも手にしたこともありません)

こちら Scott Gayman 氏による動画ではそんな中華 HGSO を演奏可能にまで調整しようと試みています。問題点も具体的に指摘されているため、参考になるのではないでしょうか。

                               

ライブでハーディガーディスタンドの話になったので探しました。ギタースタンドは奥行きが足りないものも多いのですが、これは 22cmまで広がり、厚み 15cmほどのこの楽器がちょうど乗ります。多分 Aroma AGS-08 というものです。もっとも、ハーディガーディは個体差は大きいので、ご自分の楽器に合うかはご注意を。

hurdy gurdy stand

                               

弦のホイールと接する部分には緩衝材として綿を巻きつけ松脂で固着させます。綿の量や均一性によっておどろくほど音と弾きやすさが変わります。

ここの紹介どおり私はTexere Yarnsで入手しましたが、現在はなくなっているようです。これが似た感じかもしれません。

巻きつけ方としては、綿を平たくして弦をくるんでからホイールで圧着させる方法と、細長い綿をホイールと弦の間に差し込み斜めに巻き込んでいく方法とが確認されています。私は後者よりです。

                               

楽器ケースいろいろ(Facebook)

私が使用中なのは Probag です。現地購入時に一緒についてきたものです。背負えて便利。本体は右側が開くのにポケットのファスナーは左から開くのでものを落としそうになるのはちょっとした残念ポイント。

                               

 the Hurdy-Gurdy Method

いつのまにか Amazon.co.jp で扱っていました。

直接 Michael Muskett にメールして入手することもできます。私が購入したときは日本まで送料込みで £40.00、PayPal払いでした。

そして付属のCDもいつのまにか公開されています

                               

うなり駒の付いたがあります。足元が浮くようになっており、速くホイールを回すとジリジリとしたうなり音が出ます。演奏中に瞬間的にハンドルの把手を握った拳の中で叩くことで、パーカッシブにリズム音を出すことができます。Coup de Poignet 略してクゥと呼ばれる、Vielleを代表する特徴的な演奏テクニックです。

うなり駒はその形状から犬 Chien と呼ばれます。

                               

手首は意図的に外側に曲げるようにしてハンドルを握るのがよさそう。
クゥの4拍目は金星丘がひっかかるというよりは、掌底を前に出すイメージ。

こうなりがちだけど

くいっと曲げて

握りこむ。

                               

le Son Continu への行き方

日付はだいたいパリ祭のあたりの週末(木-日)
会場は Château d’Ars

Facebookのイベントページなんかで同乗募集をみて車に乗せてもらうとか、レンタカーを運転していくとかの方がアクセスの自由度はあるかもしれませんが、私は公共交通機関で行ったのでその方法を記しておきます。

おおまかには、こう

・Aéroport de Paris-Charles-de-Gaulle -> Paris-Austerlitz: RER B
・Paris-Austerlitz -> Châteauroux: TGV
・Châteauroux -> Château d’Ars: Remi ligneF

まずパリの Charles-de-Gaulle 空港に着いて RER B で Austerlitz 駅まで行き、TGV で Châteauroux 駅まで出ます。

駅から出て左手にバス乗場およびバスオフィスがあります。Remi の F線 というバスで Nohant Vic D943 という交差点まで行きます。

予約をしないとバスが来ないことがあるらしく、バスオフィスで予約してもらうといいのですが、予約しなくても15:30発のには多分乗れます。ちなみにバスオフィスは12:30-13:30は昼休みで閉まっています。

D943(地図四角囲み)から大通りを歩いて行くと、■のあたりに左折する看板が出てきます。しかしこれは車用。ここでだまされて左折して大回りしたり畑の中を突っ切る失敗が後を絶ちません。

■は無視して大通りをさらに行き、●のところで左折するとすぐ。André Boillotの像が目印。

入口は★のあたり。駐車場とキャンプサイトが広がっています。

つきました。

                               

フランスで毎年開催されるトラッド音楽のフェス le Son Continu に行ってきました。楽器製作家によるブースが多数見られるのもこのイベントの特色です。

ハーディガーディ製作者も数多く出展しており、色々と試奏もさせていただきました。

ビオラ弦を使用しチャンター1本で重厚な音を奏でるようなエレアコ対応のモダンな機体、というのが今風の主流のようにみえました。また、ソリッドボディのエレキ楽器も複数の製作家が出していました。流行りなのかなと思います。

                               

鍵盤でメロディ弦を押さえることによって音の高さを変えて演奏します。押し上げることにより弦に触れ、指を離すと自重でもとに戻ります。

ダイアトニックの楽器もありますが、Vielleはクロマティック鍵盤で音域は2オクターブ前後です。最近のものにはもっと音域が拡大しているものもあるかもしれません。私は1オクターブ半くらいしか使っていません。

半音刻みの鍵盤が2段をなして付いています。調弦によって音名は変わりますが、開放弦をソとすると、下の段がソラシドレミファソ…という音階になり(いわゆる白鍵の役割)、上の段がそれ以外の音(黒鍵に相当)となります。


ここの図がわかりやすい。キーボックスを後ろ(鍵盤と反対側)から見た図となります。
Hurdy Gurdy Tunings

                               

Trompette には横向きに引っ張る引き紐 Tirant が付いており、糸巻きで張力を変えることにより、うなり音の出やすさを調整します。

写真のものは歯車内蔵のペグですが、バイオリンのようなテーパだけの小さいペグのものも多く、微妙な調整に難儀することもあります。

                               

ホイールが擦って音を出す弦には大別して3種類があります。各弦は、ホイールに接する/しないを切り替えられるようになっています。常にすべての弦が演奏されるわけではなく、調や曲想により使用する弦の組み合わせを選択できます。

・メロディ弦 chanterelle
鍵盤が付いており旋律を奏でる主要な弦です。2本をユニゾンもしくはオクターブに調弦して同時に弾くことが多いです。モダンな機種ですと、弦の数が増えて調によって切り替えたりします。

・ドローン弦 mouche/ bourdon
鍵盤が付いておらず一定の持続音を出し続けます。bourdonは低音、moucheは中音域を担当しますが、moucheを使用しないスタイルも多いようです。

・トロンペット trompette
ドローン弦の一種ですが、うなり駒(Chien)が付いており特徴的なリズム音を出すことができます。

その他に、金属製の共鳴弦が付属している機種もあります。

                               

テーパのかかった大きな木ペグのものが古くからの形状ですが、歯車式のメカニカルヘッドを使った楽器も多く見られます。弦の数により配置はまちまちです。

                               

ハンドルを右手でつかみ、前方向に回転させることでホイールを回して音を出します。楽器の種類によっては固定されているものもありますが、Vielleの場合はネジ式で容易に着脱できます。

手持ちの2台では製作家は異なりますがネジのサイズは合っており交換可能でした。ハンドルだけ販売しているのも見かけましたので、互換性をもったサイズである程度は流通していそうです。ただ、製作家によってはネジ規格が異なったりして合わない場合もあるようです。

把手の大きさや形状、クランクの長さによって弾きやすさに影響があるので、取り替えてみるのも面白いかもしれません。